ばかあるき

発達障害と娯楽を持って

古谷実の一つの完成系「ヒメアノ~ル」は何度も読めないけど読みたい

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どうもオハコンバンチワンコそば。ぴぃでございます。

みんさん、調子はどうですか?

ボクはよくわからない状態でどうやって気分を盛り上げようか四苦八苦しております。

発達障害あるあるですね! 

 

なんと!一昨日上げたこの記事を、

www.bakaaruki.xyz

監督である長久允(ながひさ・まこと)様に発見して頂き、あろう事かfacebookでシェアまでしてもらうという異常事態が発生しました。

嬉しくて目玉が転げ落ちそうでございます。

そして、こんなツイートまで

 

 あらやだ、趣味合っちゃうじゃないあたしたち。

でも、あれね。やっぱり好きなものって予告編だけでもにじみ出るものなのね。

つーわけで、今日は感謝の気持ちを込めて、長久允様が上げてくれた古谷実氏の「ヒメアノ~ル」紹介したいと思います。

 

 

古谷実「ヒメアノ~ル」

古谷実「ヒメアノ~ル」 あらすじ

主人公、岡田進は清掃会社で働きながら、ただただ過ぎていく時間と孤独に不安を感じる毎日。そして同じ清掃会社で働く、更に冴えない先輩の安藤さんとひょんなことから仲良くなる。
安藤さんは無理矢理、自分の恋している意中の女の子とのキューピット役を岡田に命じるが、もうドタバタのめちゃくちゃに。
そしてその恋愛劇の裏では、岡田の元同級生の森田正一がユカに目をつけ、徐々に「いつもの日常」が壊れ始める。

「ヒメアノ~ル」は古谷実氏の一つの完成系

 古谷実氏の代表作は何と言っても「行け!稲中卓球部」だと思いますが、

 その稲中の後期から漂う「日常」へ疑問が次作の「僕といっしょ」で形が少し明確になり、その後「グリーンヒル」「ヒミズ」「シガテラ」「わにとかげぎす」と、一貫して「非日常」を「日常」の本当にすれすれギリギリの距離において人間の汚さや弱さ、そして強さを描いています。

その、一つの完成系がこの「ヒメアノ~ル」です

「ヒメアノ~ル」は映画化されております。

基本的に作品を読んで欲しいので、ここの予告編以上のネタバレはしないように書きます!

ボクは劇場でこの作品を観る事が出来たのですが、

非常に最高でした。

マンガとは違う結末になっていて、賛否両論あった内容なのですがボクは原作を読んで時間が経ち気持ちが落ち着いてる分、すごく新鮮にすんなり入ってくる結末でした。

劇場で見てよかったと思う点は

  • オープニングの手法に音と共に一気にビックリ出来た
  • 黒主体から一気に白主体に変わる時、目がつぶれるんじゃ無いかって言うくらい転換が気持ちよかった

この二点ですね。

とにもかくにも森田剛様の演技がぱねぇ。

岡田くん役の濱田岳、安藤さん役のムロツヨシも大好きです。非常にお仕事をきっちりこなしてくれる役者さんなので、コレは期待出来ますな!とルンルンで「森田くんが森田役かぁ!名前が一緒だけどコレ平気?」と心配でしたが

その逆でした。

もう、完全に森田くんの映画です。

いろんな意味で森田くんの映画になっており、「ヒメアノ~ル」の素晴らしさを再確認させてもらえたいい映画になっておりました。

「おかーさーん、麦茶2つもってきてー」

映画「ヒメアノ~ル」

このセリフで、もう涙が溢れますよホント。

涙腺ぶっ壊れ。

 

 

「ヒメアノ~ル」に見る、「普通」

 ボクが「ヒメアノ~ル」を大好きな理由は、古谷実氏の「どうしようもないクズ」に対する手の差し伸べ方がどうしても胸に刺さってしまうから。

自分の「普通」が他人の「普通」と違うだけ。その「違う」ことを認識してしまった時の悲しさや絶望をこんなに美しく描けるなんて、本当に目玉が飛びだしてしまう。

是非、まだお読みでない方はマンガの最終巻を楽しみにして読んで頂きたい。

 

「ヒメアノ~ル」で感じる「普通」でいる事の幸運

 

ボクはここで何度も書いておりますが、発達障害を持っています。

その時点でまぁいわゆる「普通」から遠ざかっているのですが、「普通」という常識の中で暮らしていけるのは「ただのラッキーじゃねぇかよ」と「ヒメアノ~ル」を読むと言われてるような気がします。

「日常」が「非日常」にくわれてしまうのも、ホントに薄い障子の紙一枚の差だなぁ。と。いやぁ!オッカネェ!

 「ヒメアノ~ル」は映画もマンガも森田が主役

だとボクは思っております。

狂気に満ちてサイコキラーの森田くん。

でも、ホントにちょっとの誤差で普通になれたかもしれない森田くん。

映画とマンガでは森田くんの成り立ちがだいぶ違います。

が、ボクは両方共違う意味ですごい良かったです。

 

マンガの方は、受精するタイミングが10秒違ったら、母親のお腹にいる時に地震が起きていたら、普通になれたかもしれない森田くん。

映画では、席替えのくじが一つ違ったら、勇気あるひとことが言えたら、クラスにもし正義漢を絵に描いたようなヤツが一人でもいたら普通なれたかもしれない。

この森田くんの悲哀が、映画には映画の、マンガにはマンガの良さが出てて、どちらかがもし気に入ったのであれば、両方とも観る事をボクはオススメします。

 

「ヒメアノ~ル」まとめ

古谷実氏の真骨頂は

「ヘラヘラ笑わして気が緩んでる時にかますみぞおちパンチ」

です。

それがこの「ヒメアノ~ル」は「もう十分ヘラヘラしたと思うので、ひたすら殴らせてもらいます」パターンでもう後半、怒濤のようにドキドキと涙が溢れます。

是非、「日常」飽き飽きだわ。なんて不意に思ってしまったら、この「日常」に入れない無礼で愚直な悲しみに触れてみて下さい。

 

 ではまた!