どうも、みなさまオハコンバンチワ。ペロでございます。
またまたかなり名作になってしまいそうなマンガを発見してしまいましたよ。
その名も「死神に嫁ぐ日」でございます。
今回もネタバレは極力しないように紹介しようと思いますので、元気にいってみましょう!
マンガ「死神に嫁ぐ日」あらすじ
わたしはあなたの--死神の妻になりたいの。だからわたしを殺して。
「死神さん、わたしを殺して――」
深い森の奥の奥『死神の森』を訪ねた少女はそう願った。
彼女の祈りに、死神の青年は応える。
「結婚して、子供を産み、その子を育て終えるまでは殺さない」と。
それなら、と少女は言った。
「ならわたしを、あなたのお嫁さんにして――あなたに殺されるために」。椿カヲリが紡ぐ、死にたがりな少女と死神の、小さな恋物語。
――わたし、いつ死ねますか?引用 : Amazon
マンガ「死神に嫁ぐ日」から溢れ出す哀しみと愛で死にそう
いきなり冒頭から「わたしの『しつぎ』をつくってください」というとんでもない一言から始まる今作ですが、ヒロインの「うぶ」ちゃんがもう最初から飛ばしていくので見てるこっちの心臓が持ちません。
ここでの「しつぎ」とは「棺」のことで、この死神の青年が棺を作ればそのサイズにぴったりと合っ人が死ぬと言う噂を聞きつけた、まだ「ひ」も上手に言えない6歳の少女のうぶちゃんが「わたしのしつぎをつくってください」とお願いするシーンから物語は始まります。
交通事故で両親を亡くしてしまった彼女は生きる意味を見失い、村人に行くなと言われた死神の森に一人で入り込み、孤独に生きる死神の青年にたった6歳の少女が「わたしのしつぎをつくってください」というこの設定だけでもうゴハンがすすむ。
「あんたは寿命があるからちゃんと子供産んで立派に育てあげたら死ぬよ」と死神は諭すのですが、うぶちゃんは「じゃあ今からあなたのお嫁さんになってもいいですか?」と死への超最短ルートを目指します。ホント力強い子。
そんなうぶちゃんの「死」を諦めない求婚アプローチに死神が振り回され、少しずつ彼の気持ちにも変化が出てくるのですが、この辺までだと「あー、そういう系のマンガね。はいはい」ってなっちゃうところ。それがこの「死神に嫁ぐ日」はちょいと違うのよ。
マンガ「死神に嫁ぐ日」の終着点への道筋に期待
安易に考えてしまえば「死神が人間っぽさが出て来て、うぶちゃんもホントに死神を愛しちゃってすったもんだでお涙頂戴」になると思うんですが、ちょっと「死神に嫁ぐ日」に関してはそう簡単に行かない空気があるんです。
どこかと言われるとちょっと困っちゃうんですが、うぶちゃんが意外と大人なんですよ。6歳のくせに。婚姻届を書かせようとしたりという行動的な事もさることながら、大の大人を振り回す女性的な駆け引きもすっごい上手。
さらに、絵も非常に奇麗で全体から常に溢れる「せつなさ」と「悲しさ」がすごいんです。どんな暖かいシーンでもこの「せつなさ」と「悲しさ」が感じられてしまって、ヨーロッパ映画みたいな「モヤっ」とした濁りが良い意味で漂っています。
そして1巻の最終話でいきなり加速する展開力も読み手の次への期待感を存分にあおるので、このまま安易な「お涙ちょうだい」コースには行かない予感。「死ねばいいんでしょ」感が全く感じない。コレはどうなるものか。
マンガ「死神に嫁ぐ日」まとめ
「愛と死」というかなり使い古されたテーマですが、最近の中でかなり期待しても良さそうな良作の匂いがぷんぷんする「死神に嫁ぐ日」。
もう2巻への期待は1巻の最終話を見て頂ければ高まる事間違い無しです。
ぜひみなさんも読んでみて下さい。
それでは!また!