どうも、みなさまオハコンバンチワ。ペロでございます。
今日は決して新しい作品ではないのですが、メチャクチャ最高なサスペンスマンガ「ウツボラ」をご紹介したいと思います。
サスペンスファンの間では非常に有名なこちらの作品なのですが、ボク自身が少女マンガが苦手なのもありずっと読まずにいまして。。。大変恥ずかしながら読んだら最高に面白かったです。。すいません。。。。
今回はサスペンスマンガということもありネタバレをマジで避けて書いていますので安心してお読みください!
それでは!行ってみよう!
「ウツボラ」あらすじ
中村明日美子初のサイコ・サスペンス、戦慄の第1巻!
謎の死を遂げた美少女「藤乃朱」。
入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る少女「桜」が、作家・溝呂木の前に現れるも、彼女の正体は一切不明。
二人の点をつなぐ作家・溝呂木は、盗作に手を染め深い闇に追い詰められていく。
そして事件の謎を追う編集者と刑事たち。彼らの間を蠢く謎は深まるばかり――。
顔のない死体とひとつの小説をめぐる、謎の物語。引用 : Amazon
「ウツボラ」のミステリは「マンガ」レベルじゃない
Amazon ウツボラ(2)(完) (エフコミック) (エフコミックス)
かなり語弊のある言い方をしましたが、ミステリ・サスペンスだとどうしても映画や小説にマンガは敵わないよういなイメージがありますが、ウツボラは本当に秀逸です。
「顔のない死体」と「双子」という結構古典的なトリックから始まるウツボラですが、サスペンスの展開の仕方が素晴らしすぎる。
顔のない身元不明の死体が一体誰なのか、その死体が持っていた携帯電話の履歴に唯一残っている人物「双子の妹」と「男性作家」の二人は何を知っているのか。
マンガだと思ってちょっと気を緩めるとついていけなくなる尋常じゃない速度で伏線をブンブンぶん投げてくるので要注意なのですが、この伏線の張り方や情報の散りばめ方は小説を読んでるかのごとく綺麗に美しく、そのバックに描かれてるシーンがまるで映画のように繊細で、中村 明日美子氏の感性の高さがビンビンに伝わってきます。。
そしてこの「ウツボラ」の真実は、結末は一体どうなるのか。この辺も中村 明日美子氏は明確に言及せずに静かなラストシーンで物語を締めくくります。
このラストシーンは本当に声が漏れるほど美しいので是非見ていただきたい。
「ウツボラ」の画の繊細さが映画と錯覚させる
正直、ボクは「少女マンガ」が食わず嫌いで苦手なのでこのようなタッチの画に触れる機会が少なく驚くことが多かったのですが、その中でも群を抜いて驚いたのが「艶っぽさ」の表現が尋常じゃないこと。
わかりやすいところでいうと、例えばこの「髪の毛」の表現の仕方。この一本一本まで脳になんの違和感もなく入ってくる線の描き方が無意識のうちに全てをリアルに感じてしまい、感覚としては実写の映画を見ているような感覚に陥ります。
そして、いわるゆ「濡れ場」の表現もすごい。もうなんつーの。
あの、、、線がエロい。
わかるかな?線がエロいんですよ。えぇ。
この繊細な表現のおかげで、謎解きに必死になって読まなくてもストーリーや画で非常に楽しめるのでもし「伏線とか謎解きとか苦手なんだよなー」って人も気軽に読んでみてください。
本当に最後がワケワカランチンでも「ウツボラ 考察」と検索すれば嫌っていうほどオチや真相について書いてあるページが見つかりますので、そこで「あああ!!なるほど!!」となっても十分「ウツボラ」を楽しむことができますよ。
真相が一つに断定できない作品ですので。
「ウツボラ」まとめ
たった2巻しかないボリュームで映画1本以上の満足度を与えてくれるウツボラでしたが、いやーいつも書いているけど、喰わず嫌いはいかんなー。
でも食わねーととわかんないんだよなー!でも前より食べてるからいいか。うし。
ではでは!また!